自然と出会う
子供にとって「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない
レイチェル カーソン『センス オブ ワンダー』より
拾った小石をギュッと握りしめる、草花が揺れているのが不思議なのか引っ張ってみる、水たまりにパシャン!小さい子が道端や公園で自然と出会う第一歩です。なんでも試してみたいのです。手のひらで握ったときの石の冷たさ硬さ、草花の色や匂い、風や水の自在に動いていくすがた、なんでも不思議です。「うごいてるねー」「つめたいねー」傍らにいる大人が共感して添えてくれる言葉で、子どもは自然との一体感を感じるのではないでしょうか。絵や画像でなく、身近な自然の事物、現象に出会うことでいっそう感性がみがかれるのです。
次々に出される これなに?これは? に大人がたじたじになる時期がありますよね。色・形・手触り・匂い・音 五感を育むのも、この不思議だな、なんだろうの心です。幼児期になると、ひとつひとつ別だった不思議がつながって、筋道たてて考えることができるようになります。園では小動物や魚、虫を飼育することを通して、「かわいい」と思う気持ち、命と向き合う体験もします。親元を離れ、友だちと自然の中で過ごす年長組の合宿は、大きくなっても思い出に残る体験です。大人や仲間と共感しながら、不思議の対象も、もっともっと大きな自然や社会事象へとひろがっていきます。
自然と出会う合宿体験。
3園ともに庭に四季を感じる植物があります。