豊川らしさ

豊川らしさは3園に
共通する保育の特色です。

  • みんなで創って みんなで育てる
  • 同じ床の上に立つ
  • 伝え合い保育

この3つが大きな特色と言えるでしょう。

みんなで創って みんなで育てる

地域の保護者と保育者の願いが結びつき豊川保育園は誕生しました。その生い立ちを忘れず、地域の子どもたちに必要なことは、知恵を出し合い資金を捻出して実現してきました。障がい児保育、延長保育、0歳児保育、一時保育、子育て支援など。園運営とともに保育の基本として、いつもここに立ち返りながら、時々の課題に挑んでゆきます。

同じ床の上に立つ

子どもは小さくても、感情を持ち、意思を持っています。大人の考えを一方的に押し付けたり、また大人が子どもに合わせるばかりでなく、共に保育園生活を作ってゆくもの同士、「同じ床の上に立って」要求や感情を共有し、考え合っていきます。子どもの話を聞くとき、膝をついて子どもと同じ目線になって話します。これは保育の形式や方法ではなく、人と人との関係の在り方をめざす言葉なのです。

伝え合い保育

創立時の保育士たちが、戦前の古い保育観から脱け出し、これからの時代にふさわしい保育を研究者たちと模索しながら見つけた教育目標であり方法でした。
園生活では毎日いろいろなことが起こります。乳児クラスのものの取り合いからケンカになることなどは、思いや言いたいことをコトバで表現できないことが発端です。そこで保育士が仲立ちをして、互いの思いに気づかせながら、要求をコトバで伝えるように導いていきます。

また、いつも靴を出しっぱなしのMちゃん、その靴をいつも片づけていたTちゃん。S君はそれに反対でケンカになりました。保育士は「S君ならどうするの?」「さあどっちが優しいのかな?」と疑問を投げかけ、子どもたちは意見を出し合いながら「自分でしまえる方が(Mちゃんにとって)いい」と発見しました。
伝え合い保育では、子どもの中の問題をコトバにする保育士の気づきや仲立ちを大切にしています。
 

豊川らしさを伝えるために

BOOK-childtime
「子どもの時間」汐見稔幸+豊川保育園著
初版1994年7月発行 第2版1994年11月発行 大月書店刊

『保育園は育ちあう原っぱ』とのサブテーマにあるように、子どもたちはたくさんの友だちと、子どもを通して繋がる大人たちや保育園で関わる職員など豊かな人間関係の中で育つと言えるようです。

幼いだけではなくて素朴で豊かな子どもたちの世界を「遊ぶ」「食べる」「見つめる」「わかる」「考える」「クレヨンのなる木」の項目に分けて記述した保育園の実践(記録)です。保育関係者に限らず家庭に向けても書かれています。子どもの表情を捉えた写真多数掲載。

 

BOOK-hoikunotankyu
「保育の探求―子どもの要求を土台にして」
高瀬慶子+東内瑠里子(解説)著
2012年8月発行 新読書社刊

1975年に出版された同書名本の再版であり研究者により豊川保育園の保育を分析した書です。

 
 

豊川保育園創設者がモデルの映画
「あの日のオルガン」

あの日のオルガンのモデル保育園
「あの日のオルガン」
監督・脚本/平松恵美子
2019年2月22日(金)公開
豊川保育園の創設者がモデルになった映画「あの日のオルガン」が2019年2月に公開されました。
この映画の主人公である主任保母・板倉楓(戸田恵梨香さん)は、豊川保育園の創設者である畑谷光代さんがモデルとなっています。戦時託児所を焼け出され、東京大空襲後3人の幼児を預かって疎開保育に参加した、豊川保育園の元園長である高瀬慶子も映画のエンディングに写真で登場します。

豊川保育園では1956年の創設の翌年より合宿を行い、現在でも年長組は親元を離れて自然に親しむために毎年、春に2泊3日で秩父に行っています。
ひばり保育園は1泊2日で年長組のはと組がはと合宿と称して武蔵横手に、桜田保育園では年長組が「夜の保育園」を体験、としま みつばち保育園でも年長組が保育園で合宿を行っています。この合宿を行うきっかけとして「疎開保育」での体験が大きく影響しています。

卒園した子どもたちにとっても忘れられない体験となっている合宿です。2020年の2月には実行委員会による北区での上映会を行いました。
たくさんの方にご来場頂きました。

 
■「あの日のオルガン」予告編

 
■「あの日のオルガン」公式HP
→映画あの日のオルガン予告サイト

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